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ウイルスと細菌は死滅温度が違う!?うつる・うつらないの違いとは?

ウイルス

ウイルス

人間の体の中に入り込んで病気の原因となるウイルスや細菌。ウイルスと細菌はまったく別物なので、死滅する温度が違います。ウイルスは60℃だと30分、100℃だと1分で死滅(ウイルスの場合、不活性化)することがおおいですね。また、たいていの細菌は75℃で1分以上加熱すると死滅します。人から人へとうつる病気を感染症といいます。ウイルスや細菌は、大きく分けて4つのうつりかたをします。感染者が触れたものからうつる接触感染、感染者の咳やくしゃみからうつる飛まつ感染、空気中に漂うウイルスや細菌を吸い込むことでうつる空気感染、ウイルスや細菌がついた食べ物や昆虫などからうつる媒介感染の四つです。

 

ウイルスと細菌、死滅する温度は○○○!

 

ウイルス加熱消毒して死滅

ウイルス加熱消毒して死滅

人間の目でとらえることができないほど小さい生物を微生物といいます。微生物である細菌やウイルスは人間の目で見ることは出来ません。ウイルスは細菌に比べてずっと小さく、最も小さな微生物だと言えます。では、何度くらいでウイルスや細菌を死滅させることが出来るでしょうか。食中毒を引き起こす細菌は75℃で1分間以上加熱すると死滅します。それに対し、ウイルスは熱に対する耐性が細菌より強いため、60℃なら30分以上、100℃なら1分の加熱で死滅(不活性化)することが多いようです。では、低温はどうなのでしょうか。細菌は10℃以下で活動が鈍り、-15℃以下になると活動が停止します。ウイルスは細菌よりもはるかに低温に対する耐性があり、-70℃の環境でも数年にわたって活性を維持し、温度が上がると活動を再開させることが可能なんです。細菌やウイルスを死滅させるためには、冷やすのではなく加熱することが大事ですよ。

 

 

ウイルスと細菌、うつるのはどういうとき?

 

細菌

細菌

感染症を引き起こすウイルスや細菌は、どのようにして人から人へとうつるのでしょうか。ウイルスの感染経路は大きく分けて4つ。ウイルスや細菌に感染した人が触ったものを、ほかの人が触ることでおきるのが接触感染。ドアノブなどや手すりなどから感染するのはまさに接触感染です。梅毒や破傷風などは接触感染でひろがりますよ。感染者の咳やくしゃみが体内に入り込むことで広がるのが飛沫感染。インフルエンザやマイコプラズマ肺炎などが代表的な飛沫感染で広がる病気です。空気中に長期間にわたって細菌やウイルスが空気中を漂い、ほかの人が細菌やウイルスを吸い込むことによって感染するのが空気感染。結核や麻疹(はしか)、水疱瘡などが空気感染で広がります。最後に紹介するのが媒介物を経路とする媒介物感染。ウイルスや細菌に汚染された食べ物や、昆虫、動物などと接触することで感染します。代表的な病気は汚染された食べ物によって感染するコレラですね。2019年から流行している新型コロナウイルスの場合、接触感染と飛沫感染が疑われています。今後の研究によって、よりはっきりしたことが判明するでしょう。

 

まとめ

 

ウイルスと細菌は感染症を引き起こす微生物の中に含まれます。しかし、まったく同じものではないので死滅する温度やうつりかたには違いがあります。ウイルスはー70でも感染能力を失わず、死滅(不活性化)させるには60度以上で30分間、または100℃以上で1分間加熱する必要があります。それに対し、細菌はウイルスよりも熱に対する耐性が弱く、75℃で1分間加熱することで死滅させることが出来ます。すべてのウイルスや細菌に同じことが言えるわけではありませんが、かなり高温でないと殺菌・不活性化できないことがわかりますね。また、うつりかたという点では、新型コロナウイルスの感染経路と疑われている接触感染と飛沫感染に特に気を付けたいですね。